2008年7月2日(水)「しんぶん赤旗」

先住民族サミット始まる


 北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)に先住民族のメッセージを届けようと、「先住民族サミット」が一日、北海道平取町で開幕しました。アイヌのほか、十一カ国・地域の十七民族が訪れ、開会式には約三百五十人が参加。「環境」「権利回復」「教育」をテーマにウコチャランケ(アイヌ語で「話し合い」)が行われます。最終日の四日、札幌市内で「先住民族からG8(主要八カ国)への提言」を発表します。

 主催者によると、地球温暖化が原因とされる北極圏の氷の減少や熱帯林の伐採などで、先住民族の生活環境が脅かされている実態があるといいます。アイヌの有志らによる草の根の活動で実現。アイヌの参加者で札幌市南区の女性(62)は「若者たちの頑張りでここまでこぎつけたことを評価したい」と喜びました。

 四日夜にはアイヌ民族音楽のアーティストらが一堂に会し、札幌市で無料の音楽祭が開かれます。


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