2008年5月18日(日)「しんぶん赤旗」

ベネズエラ 貧困国救済へ基金

年3億6500万ドル拠出


 【メキシコ市=島田峰隆】カラカスからの報道によると、ベネズエラのチャベス大統領は十五日、食料やエネルギーの価格高騰に苦しむ世界の貧困国を救済する基金として、一年につき三億六千五百万ドルを拠出する意向を明らかにしました。

 同大統領は「基金によって、貧困家庭を対象に食料や医薬品を生産、購買、配分することができる」と期待を語りました。欧州諸国の協力を呼びかけ、対ラテンアメリカ諸国の債務を帳消しにすることも呼びかけました。

 ベネズエラの石油生産量は世界第九位。基金は原油価格の高騰による増収の1%を充てるといいます。

 同国を含むラテンアメリカの左派政権でつくる「米州ボリバル代替構想」は四月下旬の首脳会議で、食料の安全確保のために一億ドルの基金をつくることを決めています。


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