2008年3月20日(木)「しんぶん赤旗」
日銀総裁空席に
人事案否決
衆参両院は十九日の本会議で、国会同意人事である日銀総裁人事案について採決しました。政府が十八日に提示した田波耕治・国際協力銀行総裁(元大蔵事務次官)をあてる人事案は衆院では同意されたものの、野党が多数の参院では否決され、不同意となりました。
国会同意人事は衆参両院の同意が必要なため、総裁人事は白紙に戻りました。福井俊彦日銀総裁の任期が同日、満了となり、戦後初めて日銀総裁が空席となる事態となりました。
田波氏については、自民党、公明党、国民新党が賛成し、日本共産党、民主党、社民党は反対しました。一方、同時におこなわれた副総裁人事案の採決では、西村清彦候補(日銀審議委員)について日本共産党のみ反対し、両院とも同意されました。
衆院本会議に先立つ同議院運営委員会では、日本共産党の佐々木憲昭議員が両人事案に反対する理由を表明しました。
佐々木氏は、田波氏が旧大蔵事務次官(一九九八年―九九年)だった当時、金融機関の不良債権処理に三十兆円を超す公的資金投入の枠組みをつくる上で主導的役割を果たしたと指摘。血税投入と不良債権処理の加速で、国民生活と日本経済に重大な被害をもたらしたことに「まったく反省がない」と強調しました。
西村氏についても「超低金利政策と量的緩和政策の継続を合理化する発言が目立つ」とのべ、国民が期待する役割を果たしていないと指摘しました。
日銀総裁人事案が否決されたのは、十二日の武藤敏郎氏に次いで二度目。日本共産党の市田忠義書記局長は十九日、国会内で記者会見し、政府の姿勢について「総裁空席を回避する真剣な努力が見られない」と批判しました。

