2007年12月12日(水)「しんぶん赤旗」
雇用重視の新経済へ
新大統領が就任演説
アルゼンチン
【メキシコ市=松島良尚】十月のアルゼンチン大統領選で圧勝したクリスティナ・フェルナンデス氏(54)が十日、新大統領に就任しました。「現在の政治プロジェクトに確信を持っている」と述べ、国の役割を重視してきた前大統領の路線の継承を強調しました。
フェルナンデス新大統領は議会での就任演説で、「雇用と工業、輸出、農業を基礎とする、新しい多様化した経済基盤」を構築すると述べました。選挙中に公約した経済界や労働組合などとの「社会協約」については、工業と農業分野それぞれの発展の相乗効果を生かしていくと語りました。
国際分野については、多国間主義を再建する必要性を強調。「一方的な世界はより不当で不確かだ」と述べました。また、テロ根絶の重要性を述べ、「それを口実に人権が侵害されることがあってはならない」と指摘しました。
前日に設立憲章調印式が行われた南米銀行については、「諸国民の経済、社会変革の道具になることを期待している」と語りました。
新大統領は、選挙を経た同国初の女性大統領。同国の軍事政権の人権侵害とたたかってきた「五月広場の母親たち」などのたたかいをたたえました。
就任式には、南米のほとんどの国の首脳が出席しました。

