2003年1月10日(金)「しんぶん赤旗」
青森県知事選は九日告示(二十六日投票)され、平野良一候補(74)=日本共産党・社民党推薦、元浪岡町長=が、青森市役所前で第一声をあげました。
約百五十人の聴衆を前に平野候補は、「長野県などに見られるように、『地方から国づくりを』が大きな流れになっている。私は青森県を根本から変えたい」と強調しました。
平野候補は、むだな公共事業に巨額の税金を投入し、県財政を危機に陥れ、県住宅供給公社十四億円横領事件、青森・岩手県境の産業廃棄物不法投棄事件でも責任をとらず、核燃料サイクル依存・推進の木村県政を批判しました。
「『さわやか県政』をつくる県民の会」の金澤茂会長、社民党県連の今村修代表、日本共産党の紙智子参院議員らが呼びかけました。
平野候補と現職の木村守男候補(64)=自民党、公明党、保守新党推薦=、横山北斗候補(39)=民主党、自由党、無所属の会推薦=、石舘恒治候補(58)=無所属=の四氏による争いとなりました。
愛媛県知事選挙は九日告示(二十六日投票)され、日本共産党も参加する「明るい愛媛をつくるみんなの会」が推薦し、新社会党も支持する和田つかさ候補(50)は、松山市大手町の事務所前で、約四百人を前に、第一声をあげました。
和田候補は「タオル、ミカン、コメなど愛媛の地場産業は、輸入などで痛めつけられ、県民の暮らしの大事なところが今の県政では、支えられていません。私は、県民の暮らしを守ることに最大の力を注ぎたい。何としても勝利したい」と決意を語りました。
日本共産党の春名なお章衆院議員は、徳島や尼崎市などの例を示し「日本共産党と無党派、県民のみなさんとが力をあわせれば、政治を変えることができます」と強調。新社会党県本部の真鍋知巳委員長は「民主、自由、社民に知事選での共闘を呼びかけたい」とのべました。
現職の加戸守行候補(68)=自民、民主、公明、自由、社民推薦=は、約三千人を動員し、第一声。山鳥坂ダムは必要などと大型公共事業の継続を訴えました。