日本共産党

2002年12月30日(月)「しんぶん赤旗」

国道下にも米軍基地

日本負担でトンネル建設

沖縄


 沖縄県の米海兵隊キャンプ・フォスター(瑞慶覧)基地で、国道により分断されている基地司令部を含む住宅地と、基地中心部を結ぶトンネルが建設されようとしています。トンネルは北中城村字石平を通る国道330号を貫通するもので、国道の下を通る部分はあらたな基地となります。周辺住民からは、「一日何万台もの車が往来する公道の下まで米軍に提供し、基地機能を強化するのはがまんできない」と、怒りの声があがっています。

 那覇防衛施設局などによると、トンネルは日米特別行動委員会(SACO)の最終報告にもとづく米軍住宅などの統廃合計画の一環で、米軍人・軍属の利便性の向上と国道の渋滞緩和が目的だとしています。第一期工事(十一億六千万円)はすでに始まっており、費用はSACO関連経費として日本政府が全額を支出。再来年をめどに完成予定です。

 現場を調査した日本共産党の赤嶺政賢衆院議員、中村重一北谷町議は、「確かに周辺道路の渋滞は激しいが、周辺自治体などが渋滞緩和策として求めているのは、基地内道路の民間への開放(共同使用)だ」と指摘。「県民が望むことには手をつけないで、米軍の利便性向上のために国民の税金を使うのは、あまりにも米軍優先の考え方」と憤ります。日本共産党北中城支部の新垣善一支部長は、「住民感情からいっても、県民の生活道路の下を米軍基地にすることは許せません。SACO路線の欺まん性を住民に明らかにして、運動を広げたい」と話しています。


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