2002年12月25日(水)「しんぶん赤旗」
九月二十二日投・開票された沖縄県豊見城(とみぐすく)市議選挙で、同市選挙管理委員会が不在者投票千六百人分を投票箱に入れ忘れ、それらを無効と判断して選挙結果を確定した決定について、県選挙管理委員会(阿波連本伸委員長)は二十四日、落選した二氏から出されていた申し立てを審議し、市選管の決定を取り消し、「本件選挙を無効とする」との裁決を全会一致で下しました。
裁決は、県広報に告示される今月二十七日から三十日以内に、同市の有権者が高等裁判所に出訴しなければ確定し、五十日以内に再選挙がおこなわれます。
審議後、阿波連委員長は裁決の理由について、「最下位当選者と最高位落選者との得票差が四十五票であることをもっとも重視し、(無効となった千六百票が)選挙結果に異動を及ぼす蓋然(がいぜん)性があると判断した」とのべました。
九月の選挙では、日本共産党の儀間盛昭(46)、瀬長宏(47)、瀬長美佐雄(40)、照屋つぎ子(54)、佐事安夫(51)の五氏全員が当選しています。