2002年12月25日(水)「しんぶん赤旗」
民主党の熊谷弘前副代表ら四人は二十四日、保守党を核に結成する「保守新党」に参加するため、離党届を岡田克也幹事長に提出しました。離党するのはほかに佐藤敬夫前国対委員長、金子善次郎、山谷えり子両衆院議員で、熊谷氏以外の三人は比例代表選出です。
岡田幹事長は離党届を「正式には受け取れないが預かる」と答えた上で、「比例代表選出の議員は離党するなら議員辞職すべきだ」とのべました。
保守新党は、自民党への入・復党の意向を示している保守党の野田毅党首ら三人を除いた九人と民主党を離党する四人の計十三人で、二十五日に結成大会を開きます。
離党届提出後に衆院議員会館で記者会見した熊谷氏は、「民主党自身が深い亀裂のなかで何も決められない事態になっている。経済などみぞうの危機打開のため国民が一致結束できる政治体制をつくらなければならない。いまの民主党で活動することには限界があるとの結論に達した」と離党の理由を説明しました。
会見では「自分の政治行動を一日二日、一週間で理解していただくことはできないだろう」(佐藤敬夫氏)との発言が出るなど、”大義名分なき離党”との批判を意識する一幕もありました。
熊谷氏は今後の立場として、「小泉内閣の原則を維持しつつ、大きな政策転換はできると思っている」とのべ、与党として連立に加わる考えを示しました。