2002年12月12日(木)「しんぶん赤旗」
日本共産党福岡県委員会は十一日、記者会見して、来春の福岡県知事選挙に無所属で立候補表明している九州大学教授の今里滋氏（５１）を支持することを明らかにしました。日本共産党と県労連、民医連など十一団体でつくる「県民を主人公に憲法を暮らしに生かす福岡県民の会」も同席し、今里氏支持を表明しました。
今里氏は六日、麻生渡知事がすすめている新福岡空港構想を止めるために、無党派市民派として立候補を表明しました。
安広和雄県委員長は、「日本共産党と『県民の会』が政策と候補者の準備を進め、候補者も発表目前まですすんでいたが、今里氏が六日に立候補表明すると報道で知り、同氏と話し合いを重ね、『新福岡空港建設は中止する。市町村合併の押しつけに反対し、憲法と地方自治を尊重し、県政運営にあたる』という県政の基本問題で見解が一致した」とのべました。
安広氏は、「新福岡空港建設が強行されれば、大型開発、環境破壊、財政破たんの悪循環に落ちこむことは間違いない」と指摘。今里氏を軸に広範な県民の共同をつくり出せれば、ムダと環境破壊の大型開発優先・県民犠牲の県政を変える「県政の大転換」が可能であり、「これこそ五百万県民の願いにこたえる道だ」とのべました。
今里滋氏の略歴 福岡県飯塚市出身。五十一歳。九州大学大学院法学研究院教授（行政学・地方自治論）。ＮＰＯ（民間非営利団体）を支援する「ＮＰＯふくおか」理事長
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