2002年12月8日(日)「しんぶん赤旗」
イスラエル軍は六日未明、パレスチナ自治区ガザのブレイジ難民キャンプを戦車と武装ヘリで侵攻し、パレスチナ人十人を殺害しました。死者のなかにはパレスチナ人の国連職員も含まれており、国際社会の厳しい批判を呼んでいます。
今回のガザ侵攻の死者についてイスラエル軍は、大部分がテロ容疑者としていますが、住民や国連関係者によれば、死者は民間人八人と警官二人としています。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は六日、死者のなかに二人の同機関職員が含まれていると発表しました。
パレスチナ自治政府のアラファト議長は「いま起きている事態はパレスチナ人民に対する持続的な虐殺だ」と非難。国連のアナン事務総長は同日、一般市民を死においやる過剰な武力行使を自制するよう要求する声明を発表しました。
UNRWAのハンセン事務局長はジュネーブで会見し「市民の犠牲と国連職員の殺害は全く受け入れられない」「イスラエルによる猛烈な軍事力の無差別使用だ」と非難しました。欧州連合議長国デンマークのムラー外相は「罪のない市民を殺す徹底した悲劇で、(イスラエルに対する)怒りとテロを引き起こす新たな土台をつくりだす」と指摘しました。
イスラエル軍は、十一月にヨルダン川西岸のジェニンで英国人の国連職員を殺害、三日には西岸のラマラで、軍検問所をタクシーで通過しようとした九十五歳の女性を銃撃、死亡させる事件まで引き起こしています。
イスラエルのシャロン首相は五日の記者会見で、パレスチナ自治区に国際テロ組織アルカイダのメンバーが潜伏していると断言。「イスラエルは(アルカイダによる)攻撃の標的となっている」などとのべていました。