日本共産党

2002年12月7日(土)「しんぶん赤旗」

囲碁・将棋新人王を表彰

張七段(碁囲)、木村六段(棋将) 飛躍へ決意


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表彰式でカップを手にして喜びの囲碁新人王張栩さん(左)と将棋新人王木村一基さん(右)=6日、東京・日本青年館

 本紙主催の第33期将棋新人王戦と第27期囲碁新人王戦で、それぞれ初優勝した将棋の木村一基六段(29)と囲碁の張栩(ちょう・う)七段(22)を表彰する「2002年度囲碁・将棋新人王表彰式」が六日、東京・神宮外苑の日本青年館で開かれ、多数の関係者やファンが集い、栄冠獲得を祝いました。

 司会の武田信幸しんぶん赤旗囲碁・将棋・行楽部長が両新人王の輝かしい経歴を紹介。主催者を代表して関口孝夫しんぶん赤旗編集局長があいさつ(別項)しました。

 日本将棋連盟の二上達也会長は「木村新人王にはさらに大きなタイトルを狙ってほしい。囲碁と将棋は兄弟分。伝統文化として親しまれるよう力を入れている赤旗さんに心から敬意と感謝を申し上げる」とのべ、日本棋院の今中昭男副理事長は「張栩新人王はいま一番打てている棋士。新人王戦は大棋士になるための登竜門といえる。ますます活躍をするよう期待します」とあいさつ。関西棋院の村岡茂行常務理事が紹介されました。

 両新人王に賞状と優勝杯、賞金目録が授与されました。将棋の沼春雄六段が木村新人王にたいし「道は険しくとも大きな目標を持ち成長してほしい」。囲碁の林海峰名誉天元が張新人王にたいし「新人王戦はタイトルを取った人が第一線で活躍する縁起のいい棋戦。どんどん成長してほしい」とそれぞれお祝いの言葉をのべました。

 木村新人王は「棋戦優勝は初めてでうれしい。自分らしい将棋が指せ、予想以上の結果が出せた。つぎの新人王戦で連覇をめざしたい」。張新人王は「決勝で尊敬する高尾紳路先生に勝てて自信を持てました。もっと努力し健康管理もしっかりして世界戦でも勝てるようになりたい」とそれぞれ力強い決意を込めた謝辞をのべました。


関口編集局長があいさつ

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新人王表彰式であいさつする関口孝夫赤旗編集局長

 本日は私たちが主催する新人王戦表彰式に多数ご出席いただき誠にありがとうございます。

 最初に、将棋の木村一基六段、囲碁の張栩七段、初の優勝おめでとうございます。

 新人王戦は将棋は三十三期、囲碁は二十七期の表彰になります。ことしも若手棋士から若さみなぎる熱戦譜を、「しんぶん赤旗」読者を始めとしたファンの方々に大いに楽しんでいただき、好評のうちに一年の幕を閉じることができました。これもひとえに日本将棋連盟、日本棋院、関西棋院のみなさんのご支援、ご尽力のお陰です。厚くお礼申し上げます。

 将棋の木村さんは「勝率九割」の実績、囲碁の張さんはまだ二十二歳の若さですが、ビッグタイトルに挑戦されている、お二人にとって今回の優勝は青春の記念として大きな意味があったのではないかと思います。

 「しんぶん赤旗」は、アマチュア棋戦の「赤旗名人戦」も主催していますが、ことしは四十周年の記念すべき年でした。地区大会は全国二百二十の会場でおこなわれ、名人戦、中級・初心者の三クラスでのべ一万二千人が参加しました。

 私たちにとって、「日本文化の意義ある民族的伝統をうけつぎひろめる」ことを明記した党綱領の精神にそってひらくアマチュア大会が毎年一万人を超える参加者をえて成功していることは、うれしい限りです。

 いま囲碁は世界各国で競技人口がひろがり、将棋もことし国際フォーラムが開かれました。この競技の世界へのいっそうの飛躍発展を期待します。


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