日本共産党

2002年12月6日(金)「しんぶん赤旗」

「反対」いいながら黙認のサイン

イージス艦派遣決断の背景に

公明党の態度

各紙が指摘


 表向きは「反対」、実際は「黙認」――政府がイージス艦派遣を決断した背景に、こんな公明党の態度があったことを、五日付の新聞各紙は共通して指摘しています。

 「朝日」は、「公明党側は今週はじめ、『暗黙の了解』を官邸サイドに伝えていた。これが、政府の決断を促すもう一つの要素となった」と指摘。「読売」は、「政府がイージス艦派遣に踏み切ることができた背景には、公明党が派遣反対の姿勢を維持しながらも『黙認』に転じたことがある」と、公明党の“変化”を強調しています。

 「毎日」も、「公明党は4日の常任役員会で反対を決めたが、徹底抗戦の姿勢はない。同党幹部は小泉首相や山崎幹事長らに『黙認』のサインも送っていた」として、「先月12日の記者会見で冬柴鉄三幹事長は『国民のコンセンサスが、イージス艦派遣が自衛隊艦船や自衛官の安全のためにベターだというのであれば考慮してもいい』と発言した」ことを紹介しています。

 また、「来春に統一地方選を控えて、政府の派遣方針に賛成するわけにはいかないという公明党の事情があり、同党は幹事長会談後の党常任役員会で『反対』を決定」(「産経」)、「統一選にらみ 公明苦肉の黙認」(「読売」)など、公明党の「反対」が選挙を意識したものであるとの論調もあります。

 「平和」の看板もすっかりはげ落ち、危険な自民党の“戦争政治”を支えるしか存在意義のない公明党の姿を象徴するものです。


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