2002年11月22日(金)「しんぶん赤旗」
南幌町支部は、熊木喜美夫現町議ら二人の農村青年が入党し、一九七二年二月十日に誕生します。当時党員は三人でした。いまは職場支部があり、昨年五月の分割時二十四人だった居住支部は、東西両支部で三十人になりました。
「とても順風満帆とはいえません。でも初代支部長のときから、『政策と計画』を離さず活動してきました。総会ごとに点検、常に整理し前に向かっていく。これが大事だと思う」と鈴木潔・東支部長。
住民要求実現の運動と一体で党勢拡大をすすめてきました。先月末に東支部は、二人の女性後援会員を党に迎えました。十年来、支部とつきあいのあった人たちです。生活相談に熊木町議が親身に応じ解決に奔走する姿に感銘をうけ、働きかけを待っていたかのように入党申込書にサインしたのです。
最近入党した人たちはこういいます。昨年三月に入党した佐藤静子さん(67)は「相談にも親身になって聞いてくれるっしょ、いいわよ。みんなでしゃべっていると、ためになること多いしね。いまの時代、昔と違って共産党には抵抗ないわよ」。
今年五月に入党した男性(77)は「共産党は国保料や介護保険のこと、町へ一生懸命に働きかけてくれる。季節労働者の失業保険のことも一生懸命だ。共産党のやっていること、おれは気にいっているね」。
「党に入ってもらいたい人が、十人くらいいます。どんどんふえている。これまで党員拡大は、うまくいかなくて最後まで残る課題だった。いまは、どんどんでるんですよ」と町委員長の南部洋子町議はいいました。
三人で支部をつくったころの南幌町は、保守的な地域でした。初代支部長は平静丸さん(54)。いま日本共産党本部で働いています。佐藤陽子さん(岩見沢市議・道議候補)、木村衛さん(岩見沢市長選革新候補)夫妻などが合流し、支部活動が本格化しました。
平さんは寺の住職の息子でした。道議選で党候補への町内の得票がぐっと伸び、支部発行の「民主なんぽろ」が多くの町民に読まれ始めると「そういえば寺の若が(共産党で)動いているようだ」。保守的な有力檀家(だんか)が圧力をかけ、総代会で排除決議があがりました。
この南幌町で支部結成の二十年も前、農業技術の普及や「再生産できる米価を保障せよ」と立ち上がった農民がいます。党員の新井正吉さん(故人、一九五四年入党)ら。当時、新井さんと一緒に活動した西浦源吉さん(84)は、札幌市東苗穂に住んでいました。
「当時はなにかというと村八分にされた。選挙の開票は村落ごとにやっていた。だれがだれに投票したかすぐわかる。だから新井君たちが『町内一カ所に集めて開票しろ』と要求。ついにやらせたんだ。荒れ道を一歩踏み出した人は骨が折れるけど先に光があると思えるのさ」。背筋をまっすぐに語りました。(つづく)富樫 勝彦記者