日本共産党

2002年10月30日(水)「しんぶん赤旗」

拉致問題で専門家協議

日朝正常化交渉を開始

核問題で北朝鮮 米との対話で解決主張


 【クアラルンプール29日北原俊文】約二年ぶりの第十二回日朝国交正常化交渉が二十九日、マレーシアのクアラルンプールで二日間の日程で始まりました。初日の交渉は、日本大使館で行われ、日本側は拉致事件被害者五人の家族の早期帰国を要求しました。北朝鮮側は「日本政府は五人を一度は平壌に戻すという約束を破った」としながらも、「問題解決の意思はある」とし、専門家協議の開催で合意。同日夜、同協議が行われました。日本側はまた核兵器開発の中止を求めたのに対し、北朝鮮側は「米国の北朝鮮敵視政策が根源だ」として米国と話し合うとの姿勢を示しました。


 拉致問題では、日本側は、北朝鮮にいる被害者五人の子どもら家族を早期に日本に帰国させる日程について確約を求めるとともに、亡くなったとされる被害者のより詳細な調査を要請しました。また、横田めぐみさんの両親がめぐみさんの娘のキム・ヘギョンさんとその父親にあてた手紙と写真を北朝鮮側の代表に託しました。

 これに対し北朝鮮側は、拉致問題は「大筋解決している」と主張。その上で、帰国中の五人の被害者が北朝鮮に戻って家族と相談することが問題のスムーズな解決になるとして、日本政府が一方的に五人を永住帰国させる方針を決めたことに反発を示しました。日本側は「拉致という犯罪が原点だ」と主張。午後の交渉で双方は専門家協議を開くことで一致。二十九日夜開かれた同協議では、結論はでませんでした。

 ただ北朝鮮側はこの協議で、亡くなったとされる被害者の調査について「可能な限り速やかに回答するよう努力する」と述べました。

 核開発計画について、日本側は、この問題は日本にとっても安全保障上の脅威だとして放棄を要求し、核施設やミサイルの廃棄、国際原子力機関(IAEA)の査察なども求めました。日本側は計画の廃棄を求めた先の日米韓首脳会談の共同声明をあげました。

 しかし、北朝鮮側は「この問題は米国との対話を通じて解決する用意がある」と述べるとともに、日本と国交を正常化すれば安全保障問題はおのずと解決すると主張しました。

 北朝鮮側は、国交正常化、経済協力の中で諸問題を解決していくよう主張しましたが、日本側は、正常化以前に懸案を解決すべきだとの立場を示しました。

 日本側からは鈴木勝也・日朝交渉担当大使らが、北朝鮮側からは鄭泰和・朝日交渉担当大使らが出席しています。

 


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