日本共産党

2002年10月29日(火)「しんぶん赤旗」

江沢民氏 靖国参拝中止を要求

日中首脳会談 訪朝では「成果」表明


 【ロスカボス27日遠藤誠二】メキシコ・ロスカボスで開かれたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)サミットに出席していた小泉純一郎首相と江沢民・中国国家主席は二十七日、サミット閉幕後に首脳会談を開催。会談のなかで江主席は、今年四月の小泉首相による靖国参拝を批判しました。

 江沢民主席は、今年は八月でなく四月に靖国神社を参拝されたが、「率直に申し上げて十三億の中国人民の感情に触れる」問題だと指摘しました。

 これに対して小泉首相は、「心ならず戦地にいった兵士らへの哀悼の意であり、二度と戦争を起こしてはならないと思い参拝した」と返答。江主席はこれについて、「中国としては戦争の犠牲になった一般(日本)国民と侵略戦争を始めた一部軍国主義者は区別している。だから参拝されない方がいい」とのべ、首相として、侵略戦争を推し進めた軍人をまつる靖国神社の毎年の参拝について「考えてほしい」と再考を強くうながしました。

 会談ではこのほか、二十九日から始まる日朝正常化交渉について話し合われ、小泉首相は、北朝鮮と伝統的に友好関係を保っている中国の「支持と助言」を要望。たいして江主席は、先の小泉首相の平壌訪問について「中国は注目し、積極的な成果があったことをうれしく思う」と言明しました。

 


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