日本共産党

2002年10月20日(日)「しんぶん赤旗」

蓮池、奥土さん

子どもは「拉致」知らない

「置いてきたのは自分の判断」


 北朝鮮に拉致され、一時帰国中の被害者で、新潟県柏崎市に帰郷している蓮池薫さん(45)は十九日夕、実家前で記者団に、北朝鮮で結婚した奥土祐木子さん(46)との「婚姻届を出すことにした」と語りました。蓮池さんは「奥土祐木子が蓮池祐木子になると思います」と笑顔を見せました。「子どもの名前はいま考えている途中です」とものべました。

 蓮池さんは、今回の一時帰国に当たって「朝鮮赤十字会から子どもを連れて帰ってもいいと言われたが、自分の判断で日本に連れてこなかった」と語りました。

 その理由について、蓮池さんは「子どもは(親が)日本人だとも、拉致されたとも知らず、突然(日本に)連れていったらショックはどうなるか。今後教えるべきだと思っているが、いまの状況では、下の子は思春期だし、ちょっと無理じゃないかと、旅行に行くとうそをついてきた」と説明。「子どもを置いてきたのは強制ではなく家庭の事情というか、そういう心境からで、誤解のないようにご協力を」とのべました。

 


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