2002年10月14日(月)「しんぶん赤旗」
【ジャカルタ13日北原俊文】インドネシア東部の観光地バリ島の繁華街で十二日午後十一時半(日本時間十三日午前零時半)ごろ、手製爆弾による爆発が連続して発生しました。同国のメガワティ大統領は十三日、緊急記者会見で「テロは国家の安全保障に対する脅威だ」「犯人を逮捕し、必ず処罰する」と指摘、爆発事件がテロによるものとしました。バリ州警察によると、死者はこれまでに百八十六人、負傷者は二百八十人にのぼりました。
外務省やスラバヤの日本総領事館によると、二十代の四人を含む日本人女性旅行者七人がテロに巻き込まれ、二人が重傷、五人が軽傷と伝えられます。重傷の二人はやけどや切り傷を負って現地の病院に入院していますが、いずれも命に別条はないといいます。
捜索が進めば、さらに多くの被害者が確認される可能性があり、警察関係者は、同国最大のテロ事件となりそうだと語っています。
最大の被害を出した爆発は、同島レギアン地区の外国人観光客でにぎわうディスコ「サリ・クラブ」前のレストランで最初に小さな爆発があり、その直後に路上の四輪駆動車が爆発しました。ディスコの前には縦約五メートル、横約四メートル、深さ約一・五メートルの穴が残りました。ディスコが炎上した上、隣の建物も延焼しました。周辺の建物や駐車中の車も多数、被害を受けました。
病院関係者が外国通信社に語ったところによると、死者の75%が外国人です。その多くが、オーストラリア、イギリス、フランス、ドイツ、ニュージーランドなどからの観光客だとされます。
別の爆発が州都デンパサルの米国名誉領事館から約二百五十メートルほど離れた路上で起きましたが、人的被害はありませんでした。さらに、スラウェシ島の北スラウェシ州州都マナドでも、フィリピン総領事館の近くで発生しました。
国家警察は、同時多発テロ事件と見て、捜査に乗り出しました。
ジャカルタの米大使館は十三日、「卑劣なテロ行為」と爆発事件を強く非難する声明を出し、犯人に「法の裁きを受けさせるためにあらゆる適切な支援を申し出ている」とインドネシア側と協力する意向を示しました。