2002年9月26日(木)「しんぶん赤旗」
日本医師会の政治団体、日本医師連盟は二十五日までに、各都道府県の医師連盟の裁量で自民党以外の政党や議員、候補者の推薦を認めることを明らかにしました。
日本医師連盟は自民党の有力な支持基盤でしたが、先の通常国会で医療改悪を強行したことに会員の批判が高まり、自民党支持の凍結や、見なおしが各地の医師連盟に広がっています。
こうしたなかで、「都道府県の政治活動の自主性を尊重する」として、「地方から自民党以外の政党候補の推薦を日本医師連盟に打診してきた場合でも、ダメだとはいわない。政策などを審査して是非を判断する」(同連盟事務局)という「活動指針」を打ち出しました。
日本医師連盟は昨年、小泉首相など自民党の厚生族議員らを中心に十一億円以上も献金(パーティー券ふくむ)していました。今回の措置では寄付金についても都道府県への「還付」を増額して、使途の裁量をゆるめる方向です。