2002年9月22日(日)「しんぶん赤旗」
ビキニ環礁での水爆実験で被ばくした「第五福竜丸」の久保山愛吉・無線長が生前に愛し、妻のすずさんが育ててきたバラを非核・平和のシンボルとして全国各地で育てていこうと「愛吉・すずのバラをひろめる会」が久保山氏の命日の二十三日、発足します。
二十一日に東京都内で記者会見した立命館大学国際平和ミュージアムの安斎育郎館長は、亡くなる直前のすずさんからバラを分けてもらい、同ミュージアムで育てていたところ、多くの人からバラを株分けしてほしいとの要望が続いたのがこの運動のきっかけと紹介。
安斎氏のほか、上田善弘(NPO法人バラ文化研究所理事、千葉大学助教授)、筑紫哲也(ジャーナリスト)の各氏が呼びかけ人となり、日本青年団協議会、日本生活協同組合連合会、第五福竜丸平和協会、日本原水爆被害者団体協議会など諸団体が協力しています。
会では二十四日からバラ頒布の受け付けを始め、ことしは六十人にわけていきます。問い合わせ先は同会事務局の日本青年団協議会 電話03(3475)2490まで。