2002年9月21日(土)「しんぶん赤旗」
一日投・開票された長野県知事選挙にさいし、田中康夫知事に対抗した「反田中」の二陣営がポスト供与を約束して候補調整をしたのは、公職選挙法違反だとして、青木五郎氏ら八氏が長野地検に告発していた問題で、同氏らは二十日、さらに「氏名不詳の複数の人物」を同法違反の正犯あるいは共謀共同正犯、教唆ほう助の罪が考えられるとして告発、厳正に捜査し訴追するように地検に求めました。
金沢勝幸検事は同日、その告発を受理しました。
この問題は、知事選の告示日前日、立候補を予定していた長谷川敬子、花岡信昭両氏が長野市長の鷲沢正一氏とともに記者会見し、花岡氏が立候補しない代わりに長谷川氏が知事になったさいには、花岡氏を「長野県臨調」の「仕切り役に据える」と発言したとされるもの。
公選法では「公職の候補者となろうとすることをやめさせる目的をもって」「公私の職務の供与、その申し込みもしくは約束をすること」を禁止しています。