2002年9月6日(金)「しんぶん赤旗」
![]() 原子炉圧力容器の内部を見る日本共産党調査団=5日、柏崎刈羽原発3号機 |
東京電力の事故隠しがおこなわれた新潟県の柏崎刈羽原子力発電所(柏崎市、刈羽村)に五日、日本共産党の吉井英勝、木島日出夫両衆院議員ら国会議員調査団が入りました。
先月、定期検査中に原子炉圧力容器内のシュラウド(水流仕切り板)にひびが見つかった3号機で、原子炉圧力容器最上部の開口部分から内部を見ながら、戸根孝義副所長らから説明を受けました。
事故隠しがあった1、2、5号機は、現在、運転中などの理由で、内部を調査することはできませんでした。
吉井、木島両氏は、運転開始から一定の年月を経た原発では老朽化が問題になり、事故隠しが指摘されている点を放置すればたいへんな事故にもつながりかねないと東電の姿勢を批判。東電の原発では、国や東電が割れにくいとしてきた材質でできたシュラウドが次々割れていることについて、中性子照射損傷の可能性を含め、割れの原因を徹底的に究明するよう求めました。
1号機のシュラウドにひびが入っている問題など事故隠しの内容を柏崎刈羽原発ではいつから知っていたのか質問したのにたいし、戸根副所長らは、「わかってはいるが現在調査中であり、答えられない」の一点張り。地元から参加した人たちからは、「こんな姿勢だから東電は信用できない。ただちに疑惑の原発を全部止めてほしい」と声があがりました。
調査には、くわはら加代子衆院新潟五区補選候補、五十嵐完二新潟県議、柏崎市と刈羽村の市村議らが参加しました。