2002年8月22日(木)「しんぶん赤旗」
激しさをます長野知事選(九月一日投票)。各候補者は、それぞれ個人演説会を開き、各地で論戦をくりひろげています。
田中康夫候補は二十日夜、伊那市と、隣接する駒ケ根市の二カ所で演説会を開き、あわせて千二百人が参加しました。田中候補は、「『脱ダム』はじめ、この一年八カ月への信を問う選挙。相手は、私のやったことを批判できず、手法だ、資質だという。自分たちのおいしいところがなくなっちゃうから」と利権にしがみつく勢力を批判しました。
切り絵作家の柳沢京子氏、平安堂会長の平野稔氏、弁護士の下平桂氏らが応援演説。柳沢氏は「田中さんを、知事として使い切らせてほしい」。平野氏は「密室談合などの古い手法と、それをもてあそぶ集団に田中さんが挑んでいるのが、この選挙」とのべました。
一方、県議会の知事不信任勢力が推す長谷川敬子氏も同日、大町市で演説会を開き、千二百人を集めました。長谷川候補は「田中氏をやめさせる、この一点が大事」と強調。応援に立った腰原愛正・大町市長は「共産党が田中氏についている。共産党が強い県政では、どうなるか」などと反共攻撃をしました。