2002年8月18日(日)「しんぶん赤旗」
|
沖縄県の海兵隊普天間基地と米空軍嘉手納基地で、長崎県佐世保港に寄港中の米原子力空母、「エーブラハム・リンカーン」(一〇二、〇〇〇トン)の艦載機、FA18などが編隊で飛来、十七日午後まで離着陸訓練をくりかえし、基地周辺にはげしい爆音をまき散らしています。
飛来したのはFA18戦闘機で、在沖海兵隊司令部から十六日に入った宜野湾市への連絡によれば訓練中の十一機が飛来すると通報がありました。
一方、嘉手納基地にも十四日から十六日にかけてひんぱんに飛来、一時は空母キティホークの艦載機も加わり三十数機が燃料補給などをくりかえしました。
十七日には、同艦載機のF14トムキャットも四機編隊ですさまじいごう音をとどろかせて飛来しました。
リンカーンは十九日にも日本を離れ、アフガニスタン空爆作戦に向かい、イラク攻撃への参加もとりざたされています。
その艦載機が沖縄で訓練をくりかえしていることに県民の間からは、「ブッシュ政権が対テロ作戦を理由に核先制攻撃も辞さないというときに、沖縄がその出撃拠点にされるのは許せない」と反発の声があがっています。