2002年8月2日(金)「しんぶん赤旗」
広島市中区の原爆資料館の音声ガイドがリニューアルされ、新たにナレーションを担当した俳優の吉永小百合さんが一日、広島市内で会見、核兵器廃絶への思いなどを語りました。
原爆詩の朗読をライフワークとして地道な活動を続けている吉永さん。一九六六年の映画「愛と死の記録」に主演し原爆病院などでロケをしたことがヒロシマとの出合いに。その後、詩の朗読にとりくむようになりました。今回は「もっと多くの人に資料館を見てもらいたい」という願いからガイド役を引き受けることになりました。
「子どもたちの遺品など、胸がつまる思いで録音しました。原爆のむごさ、恐ろしさを伝える点では、朗読と同じです」
核兵器をめぐる世界にある逆流についての記者の質問に、こう話しました。「とても悲しいこと。非核三原則の見直しをいう日本政府の首脳、アメリカの大統領にもぜひ資料館を見てほしい」「核兵器に対する安易な考えに歯止めをかけるために力をつくしたい」