日本共産党

2002年7月30日(火)「しんぶん赤旗」

京都

八木町と城山共同作業所

補助金復活で調印


 京都府八木町にある心身障害者の授産施設「城山共同作業所」(八木幸雄運営委員長、今西新所長)の代表者と同町の岸上吉治町長は二十九日、八木町役場で、中川泰宏前町長が事実無根の難癖をつけて打ち切っていた同作業所への補助金交付の再開などを確認する合意書を交わし、全面解決しました。

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補助金再開などを確認した合意書を交わす(左から)岸上町長と八木、今西両氏=29日、京都・八木町役場

 全面解決にともなって、同作業所の代表者らが町に補助金交付などを求めて京都地裁に起こしていた提訴は取り下げられることになりました。

 合意書に調印後、岸上町長は作業所を訪れ、通所者らを激励しました。

 合意書の内容は、補助金の交付や通所者の交通費補助、固定資産税の減免を今年四月にさかのぼって再開するというもの。八木町は八月中旬にも開く臨時議会で、補助金交付のための補正予算を提案する予定です。

 岸上町長は「町長選で多くの方々から城山の問題を聞き、入所者のことを第一に考え、早く解決したいと思っていた。ようやく合意に至ったことは喜ばしい」と話しました。八木運営委員長は「岸上町長と信頼の上に立ち早期に解決できて本当にうれしい。これからも町の福祉の前進のため力をあわせていきたい」と語りました。

 ◇

 この問題は、二〇〇〇年二月の町長選で当時の中川町長が突然、城山共同作業所にたいして「通所者に共産党のビラをまかせている」などと事実無根の攻撃をおこない、選挙後も「会計が不明りょう」などと難癖をつけ一方的に補助金の打ち切りを通告。作業所側は同年十月、補助金支給などを求めて京都地裁に提訴しました。

 「福祉のとりでを守れ」という支援の輪が広がりました。中川町長の知事選出馬にともなっておこなわれた今年五月の町長選で、保守をふくむ広範な町民と、日本共産党も参加する「民主町政の会」が応援した元議長の岸上氏が、中川氏の後継候補を破って初当選。六月議会で日本共産党の麻田恵美子議員らの質問に、岸上新町長は「早期解決の方策を検討中」と答弁していました。

 


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