日本共産党

2002年7月9日(火)「しんぶん赤旗」

日本共産党記念講演会

地球規模で見た未来 新鮮


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日本共産党創立80周年記念講演会で、弁士の講演に拍手をおくる人たち=8日、東京・東京国際フォーラム

 八日夜開かれた日本共産党の創立八十周年記念講演会。半世紀以上を党員として歩んできた人から最近党のことを知った青年まで、「世の中をよくしたい」「平和を守りたい」との思いを胸にした人たちが会場の東京国際フォーラムAホールとロビーを埋め尽くしました。二十世紀の歴史を振りかえり、二十一世紀の新しい社会への展望と意気高い共同をよびかけた不破議長、そして志位委員長の講演に、参加者は大きな拍手でこたえました。「心強く思った」「講演会の規模の大きさに驚いた」(二十七歳の看護師、東京・港区)などの感想が寄せられました。

受け継がれてきた たたかいの旗

自分もかかわり新しい社会つくる

 開場前、同フォーラムの地下と地上の入り口には長い列ができました。

 午後一時五十分に会場一番乗りした千葉県茂原市の松尾義美さん(62)は「安保闘争のころ入党してちょうど四十年。日本共産党の歴史の半分を党とともに歩んできたことは私の誇りです。どうしても一番乗りしたくて…。長生きして百周年の記念講演会もぜひ聴きたい」といいます。不破さんの講演に「二十一世紀の早い時期にアメリカの従属の枠から抜け出すときが必ずくるという話に党員としての誇りと感動を覚えた。地球規模から見た日本の未来を語ったことを新鮮に感じた」。

 東京都足立区から参加した伊藤美矢子さん(39)は二カ月前に入党したばかり。会社をリストラされ困っていたときに党区議が相談にのってくれたことが党を知るきっかけでした。「不破さんや志位さんの話で、リストラやサービス残業など私たち普通の人が日常ぶつかっている問題を解決していこうというのが日本共産党だと実感しました。戦争に反対して弾圧されたこともショックですが、すごいことです。この党に入ってよかったと思います」と語りました。

 「志位さん、不破さんの話を聞くのは初めて」というのは東京・葛飾区の鈴木澄子さん(66)。不況の中で仕事も家も失い、絶望的な日々を送っていたときに日本共産党の支援で社会復帰し、その党の活動に感動し一月に入党したばかり。「不破さんの生の話にすごく感激しました。戦争に反対した党があったことをもっと早く知っていたら違った生き方ができたと思います。入党したことに誇りに思います。命ある限りともに歩んでいきたい」と興奮気味です。

 日本共産党の講演会は初めてという群馬・高崎市の内田智也さん(21)=学生=は「祖父が四十年日本共産党の議員で、幼いころ党の歴史を聞きました。でも不破さんの話で侵略戦争に反対し、党員だというだけで拷問を受けた暗黒の時代に掲げられた党の旗の意味、その旗が人から人へと受け継がれてきたことに感動しました」と語ります。

 公務員志望の二十二歳の女子大生は「二十一世紀がどんな世紀になるかという話を聞いて、自分もかかわって新しい社会をつくっていける、そういう力があると確信できた」といい、おばさんに誘われたという山形・鶴岡市の佐藤文さん(18)は、「こんなにいろんな人がたくさん集まるなんてびっくり。共産党は私のおばあちゃんと同じくらい長く頑張っているんですね」と感想をのべました。

 党創立六十周年のときに入党した東京・台東区の洞口浩史さん(40)=団体職員=は、「志位さんの話で、ムネオ疑惑の追及に地方議員団が大きく貢献していることがよくわかった。地方議員第一党を改めて誇りに思った。党勢を大きくしないと、戦前の苦難を乗り越えてきた先輩の努力が水泡に帰すと身が引き締まった」と決意を固めていました。

衛星中継で700人が真剣に 大阪

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日本共産党大阪府委員会などが主催した、記念講演会をCS通信で聞く人たち=8日、大阪府立青少年会館大ホール

 日本共産党大阪府委員会などが主催したCS通信での中継会場の大阪市中央区の青少年会館大ホールには七百人を超える参加者。不破哲三議長の記念講演、志位和夫委員長の講演に真剣に耳を傾けました。

 開会後も、勤め帰りの人が続々と集まり、鮮明な映像と音声で、東京の会場と一体になり、拍手や笑い、驚きのどよめきが起こりました。

 東大阪市長選をたたかった小坂昇一さん(57)=会社員、東大阪市=は、「選挙でも、清潔・公正だから住民の暮らしを守れると訴えてきましたが、共産党は企業献金を受けとらないから国民が主人公を掲げられる」と話していました。

 丸山裕子さん(19)=学生=は、「平和活動に取り組んでいますが、共産党が戦前から大弾圧のなかでも戦争反対といってきたことにとても励まされた。若い人が先頭にたって結党されたことを知り、私たちの世代が何ができるか考えさせられた」と語りました。

 ノートにびっしりメモをとっていた男性(23)=フリーター、住吉区=は、志位さんや不破さんが語った本当の改革への確信とともに、「青年の失業など、働く意欲を失わされている、大企業中心の社会を変えていきたい」と話していました。

 


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