日本共産党

2002年7月3日(水)「しんぶん赤旗」

旅客機と貨物機 空中衝突

71人死亡か 学校・住宅も炎上

ドイツ南部


 【ベルリン2日坂本秀典】スイスとの国境に近いドイツ南部ボーデン湖上空一万二千メートルで一日午後十一時四十五分(日本時間二日午前六時四十五分)ごろ、旅客機と貨物機が空中衝突、両機とも炎を上げながら地上に落下しました。両機の乗客・乗員七十一人全員が死亡したもようです。

 旅客機は、ロシアのバシキリア航空のツポレフ154型機で、乗員・乗客六十九人を乗せ、モスクワからミュンヘンを経てバルセロナに向かっていました。乗客のうち五十二人は十八歳未満の若者や子どもでした。子どもたちはユネスコ(国連教育科学文化機関)が組織したスペイン旅行に出かける途中でした。

 一方貨物機は、国際宅配大手DHLが運航するボーイング757型機で、英人操縦士とカナダ人副操縦士の二人が搭乗。中東バーレーンからブリュッセルに向かっていました。衝突原因は調査中です。

 両機が墜落したユーバーリンゲン一帯では三十キロから四十キロの広範囲にわたって残がいや遺体が散乱し、残がいから周辺の学校、住宅、農場などに火が燃え移り、炎上しました。消防隊や救援隊が、消火、遺体収容などにあたっています。

 


もどる

機能しない場合は、ブラウザの「戻る」ボタンを利用してください。


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp