日本共産党

2002年7月1日(月)「しんぶん赤旗」

「有事」廃案の先頭に

日本平和委全国大会終わる


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全国大会を終え、あいさつする新役員たち=6月30日、名古屋市

 名古屋市内で開かれていた日本平和委員会の第五十二回全国大会は六月三十日、午前中に分散会、午後に全体会をおこない、議案を採択し、二日間の日程を経て閉幕しました。延長国会で有事法案を廃案にするため、平和委員会が先頭にたつとの特別決議を採択しました。

 討論のまとめをおこなった千坂純事務局次長(新事務局長)は、全国各地で有事法制阻止のたたかいが創意的に、共同をひろげながらすすめられてきたことがいきいきと語られたと強調。たたかいの底流には、“再び戦争を許さない、戦争の道を歩ませない”との平和委員会の創立の原点があり、文字どおり組織の存在意義をかけたたたかいとなった、とのべました。

 日米軍事同盟の強化の歴史のなかで有事法制をとらえ、安保条約破棄をかかげる平和委員会の役割がますます重要になっているとのべ、法案廃案までたたかい抜こうと呼びかけました。

 討論のなかでは、核兵器の使用も含むアメリカの先制攻撃政策の無法性や自衛隊と米軍基地で危険な動きが強まっていることがこもごも語られたことを報告。原水爆禁止世界大会、平和大会を成功させることとも結び、「あらゆるところに平和委員会をつくっていこう」と訴えました。

 新しく代表理事に選出された住吉陽子さんがあいさつ。自分の父親が戦死したことものべ、多くの犠牲のうえにつくられた憲法を守り、有事法案を廃案にしようと呼びかけました。

 ◇

 全国大会で選出された役員は次のとおりです。(敬称略)

 ▽代表理事=岩崎允胤、佐藤光雄、住吉陽子、内藤功、畑田重夫、福山秀夫▽事務局長=千坂純▽事務局次長=上原久志

 


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