2002年6月6日(木)「しんぶん赤旗」
【ローマ5日島田峰隆】エルサレムからの報道によると、イスラエル北部の都市メギドで五日午前七時(日本時間同日午後一時)ごろ、ほぼ満員の路線バスが爆発し、炎上しました。乗客ら少なくとも十六人が死亡し、四十人以上が負傷しました。
これに対しイスラエル軍は同日、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ジェニンに対し、ヘリで攻撃、二十両以上の戦車などで侵攻しました。
バスの爆発について同日、イスラム原理主義組織の「イスラム聖戦」が犯行を声明。パレスチナ自治政府は今回の自爆テロを非難する声明を発表しました。
バスはテルアビブからティベリアスへ向かう途中で、通勤者などで混雑していました。目撃者の話ではバスに近づいた自動車が爆発したといいます。
イスラエルのシャロン首相は五日、断続的に治安閣議を開いて、対応を協議。ハーレツ紙(電子版)によれば、リブナット教育相は「イスラエルは(自爆テロを)座視しているわけにはいかない」と、報復軍事作戦の強化を示唆しました。