2002年5月26日(日)「しんぶん赤旗」
【北京25日田端誠史】新華社電などによると、二十五日午後三時半(日本時間同四時半)ごろ、乗客・乗員二百二十五人が乗った台湾の中華航空ボーイング747―200型機が、台湾本島から約五十キロメートルの澎湖島沖付近の海に墜落しました。空中爆発した可能性があるとの情報も伝えられています。墜落したのは、台北発香港行き611便で、同日午後三時八分(同四時八分)に台北国際空港を離陸し、約二十分後に墜落しました。
同社の発表によると二百六名(幼児三名を含む)の乗客の大部分が台湾の人々で、香港・マカオ・大陸が十四人、シンガポール国籍二人、ヨーロッパ籍一人が含まれています。乗客のなかには日本人は含まれていないもようです。
現場海域では軍隊、漁船などが捜索活動にあたっており、すでに百以上の遺体が収容されたとの報道もあります。生存者がいるかどうかは不明です。墜落前の事故機からは空港の管制塔に緊急事態発生の連絡はなかったとされています。
事故機については、製造から二十三年ほどたっており、機体の老朽化が墜落に関係しているとの見方も出ています。
◇
この航空機事故で、中国の海峡両岸関係協会の汪道涵会長は、犠牲者に哀悼の意を表しました。