2002年5月20日(月)「しんぶん赤旗」
東ティモールが二十日、四世紀に及ぶポルトガルの植民地支配、第二次大戦中の日本の軍事占領、二十五年間のインドネシアによる武力併合という長期にわたる外国の支配に終止符を打ち、正式に独立を宣言しました。国名は、「東ティモール民主共和国」。二十一世紀初の独立国家の誕生となります。
首都となるディリの郊外で十九日夜から二十日未明にかけて住民約十万人が参加して独立式典が行われ、アナン国連事務総長のほかインドネシアのメガワティ大統領、クリントン前米大統領、ハワード豪首相ら九十二カ国から代表が出席しました。
初代大統領に就任したシャナナ・グスマン氏は、初演説の中で「民主主義に基づいた寛容を、統一に基づいた和解を皆にお願いしたい」と呼び掛けました。