日本共産党

2002年5月17日(金)「しんぶん赤旗」

柳家小さんさん死去

古典落語、初の人間国宝


 古典落語の第一人者で人間国宝の柳家小さん師匠(やなぎや・こさん、本名小林盛夫=こばやし・もりお)が十六日午前五時、心不全のため東京都豊島区目白二の二〇の九の自宅で死去しました。八十七歳でした。長野市出身。葬儀は十九日正午から渋谷区鴬谷町一〇の一五の乗泉寺で落語協会葬として行われます。葬儀委員長は三遊亭円歌同協会会長。喪主は長女小林美喜子(こばやし・みきこ)さん。

 三歳の時に長野市から東京・浅草に転居。東京市立商業学校夜間部を中退して一九三三年、四代目小さんに入門しました。栗之助、小きんを経て、四七年小三治を襲名して真打ちに昇進。師匠の没後の五〇年、五代目小さんを継ぎました。

 軽妙しゃ脱な味わいを尊ぶ江戸の「落とし噺(ばなし)」の伝統を継承し、「そこつ長屋」「うどんや」「笠碁」などを得意としました。芸術祭奨励賞、東京都民文化栄誉賞などを受けました。七二年から九六年まで落語協会会長。九五年、古典落語の分野で初めて重要無形文化財保持者(人間国宝)になりました。

 今年二月、神奈川県鎌倉市の鎌倉芸術館での「強情灸」が最後の高座となりました。

 九九年五月に「しんぶん赤旗」日曜版に登場し、「戦争法」強行の事態のなかで「戦争は、いけません」とコメント。二〇〇〇年、紹介ビデオ「ざっくばらんに いまの政治と日本共産党」に登場しました。

 


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