2002年5月17日(金)「しんぶん赤旗」
全国で初めて、自治体職員の介助犬の同伴勤務が千葉市で始まりました。ラブラドール・レトリバーの「オリーブ」(メス、二歳四カ月)とともに仕事をするのは、花見川区役所市民課に勤務する山口亜紀彦さん(30)。十六日、「オリーブ」をつれた山口さん、日本介助犬アカデミーの高柳友子さんらが同区役所で記者会見しました。
介助犬は、机や車の下の手の届かないところに落ちた物を拾うなど、体の不自由な人を手助けします。
山口さんは、「以前、坂道で転んで車いすだけが坂を転がっていってしまったとき、『オリーブ』が、車いすを引っ張って持ってきてくれたので助かった」と語ります。
千葉市は、「市介助犬同伴利用促進事業実施要綱」を制定、四月からの施行に伴い、同伴勤務を正式許可。日本共産党も市議会で、介助犬、聴導犬の制度化を求めていました。