2002年5月9日(木)「しんぶん赤旗」
【北京8日小寺松雄】七日夜、日本人三人を含む乗客乗員百十二人を乗せた中国北方航空のMD82型6136便が遼寧省大連沖十キロの海上に墜落した事故で、北方航空は八日、「全員死亡」と発表しました。同日夜までに六十六遺体が収容されましたが、身元確認は難航が予想されます。墜落原因は機内火災とみられますが、出火の事情はまだわかっていません。
乗客リストによると、同機に搭乗していたとされる日本人は、北九州運輸社員の井本浩介さん(29)、横浜市の家事手伝い米丸千世里さん(23)、東芝社員の永井丈治さん(52)の三人。井本さん、永井さんは大連に出張中で、米丸さんは中国旅行の帰途でした。
同機は七日午後八時三十七分に北京を出発、午後九時四十分に大連到着の予定でした。九時二十分に機長から地上管制官に「客室内で火災発生」の緊急連絡があり、同二十四分にレーダーから機影が消えました。新華社電は「数回旋回した後、海に突っ込んだ」「墜落の際、灯火が消えていた」との目撃談を伝えています。
中国政府は、事故発生直後に緊急救助などの対策を指示し、国務院副秘書長、交通相が現地入り。民間航空局、海軍などが捜索活動にあたり、国家安全生産監督管理局の発表では、クレーン船や四十隻の船舶と十隻以上の海軍艦船が出動しています。フライトレコーダーなどがある機体の主要部分は八日夜までには発見されていません。
同機は一九九一年に就航、飛行時間二万六千七百時間、離着陸は一万六千回でした。
七日は中国のメーデー七連休の最終日で、休暇や行楽を終えて大連や遼寧省各地に戻る人が多かったようです。
中国の航空機としては、四月十五日にも中華国際航空機が韓国・釜山で墜落、百二十九人が死亡する事故が起こったばかりでした。