日本共産党

2002年4月24日(水)「しんぶん赤旗」

私の人生 制限しないでよ

有事立法に反対

アンチユーホーの会

大分


 「平和が好き。でも有事法制でわたしの人生が制限されるのはイヤ」―。大分の高校生が「アンチユーホー高校生の会」をつくって“有事法制大大大大大反対!!”を訴えています。アンチユーホーとは、“アンチ有事法制”のこと。高校生たちの思いを聞きました。(大分県 大星史路記者)

「これって独裁」「マジ!?」大激論

写真
シール投票をつくる高校生=21日、大分市

 二十日、大分市内に高校生たちが集まり、有事法制のことを話し合いました。

 Aさん 「普段は新聞読まないけど、この法律だけは読むようになったよ」

 Bさん 「過去の日本の過ちを繰り返しかねない法律をつくろうとしている。イヤだ。わたしたちの権利が侵されようとするのはイヤだ。生活が規制されると思うと怖い」

 C君 「憲法はどういう役割を果たしているの? 上の人の勝手な解釈で決まっていくことが腹立たしい」

 D君 「外国で起こっていた戦争が、身近になって不安」――

 有事法案では、すべての国民に戦争協力の義務があり、「自由と権利」に制限が加えられることが明記されています。高校生たちは、そのことを敏感に感じていました。

 伊沢睦さん(17)は、「自分の考えは、これまで生きてきた中でつくってきたもので、わたしは誇りを持ちたい。それをぶち壊して違うものにつくり変えるのは許されない。昔、日本は戦争に方向づけるために思想統制になっていたから、もしこの法律が通ればそうなってしまうのでは…」と話します。睦さんは、有事法案が閣議決定されたニュースを見て怖くなり鳥肌が立ちました。

 治也君(15)は、「戦争は人間が犯した誤りの中で一番大きいもの。有事法制で自分の身の回りに自由勝手に軍(自衛隊)や武器が出入りできるようになることにビックリした」と話しました。

 小泉首相に対するこんな会話もありました。

 Eさん 「小泉首相も人気がなくなって、これで指揮をとりたいのかな?」

 Fさん 「いくさじゃと自分でいって自分で統括するんでしょ」

 G君 「痛みに耐えろってか」

 Eさん 「これって独裁じゃない?」

 G君 「いったいどんな痛みになるのか」

 全員「マジ!?」

 コーヘー君(16)は、「日本に攻めてきたらどうするかとか、戦争のことしか考えられなくなってきたのが寂しい」と話します。

 「そうなる前に行動したい」という伊沢愛さん(17)は、「憲法で戦争を放棄しているのに、基本的人権とか踏みにじられてもいいだなんて勝手に決めないでよ。高校生だってちゃんと意見もっているんだから、聞いてほしい」といいます。

 「わたしの人生があるじゃない。この法律で制限される筋合いはないよ」「考えているだけじゃ始まらない! ACT(行動)だ!」―。アンチユーホーの会は、街頭に出て漫画で描いたボードやビラ配布、シール投票で自分たちの思いをアピールする準備をしています。

 


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