日本共産党

2002年4月13日(土)「しんぶん赤旗」

政界に衝撃走る

首相、「覚えてない」

古賀氏、受領認める


公明党・冬柴幹事長「コメントできない」

 宮沢喜一内閣の加藤紘一官房長官時代の官房機密費の実態を示す文書を公表した、十二日の志位和夫委員長の記者会見は、新聞やテレビが「内容は驚くべきもの」「初めて具体的な使途が明るみに出た」などと速報し、政界に衝撃が走りました。

 当時、加藤氏と同じ宮沢派に属していた古賀誠前自民党幹事長には、五十万円の支払いの記録が。古賀氏は、「国対副委員長時代に一度だけパーティーを開いたことがある。その際のお祝いか、パーティー券を購入してもらったのだろう。書いている以上は、もらっていたのではないか」とコメントしました。自民党内には、古賀氏同様、「海外出張の際に官邸からせんべつをもらった」とあっさり認める議員も。

 福田康夫官房長官は午後の記者会見で質問攻めにあい、「資料そのものが本物かどうかをふくめてコメントするのは大胆すぎる。お答えしようがない」と発言しました。

 小泉純一郎首相は訪問先の中国で、首相へのせんべつとして五十万円の支出が記録されていることについて問われ、「誰が私にくれたの? 十年前のことは覚えていないけど」と答えました。

 公明党の冬柴鉄三幹事長は、「(資料は)どういう性格のものなのか分からない。直ちにコメントできない」とのべました。

 一方、野党側からは、「ある意味で興味深いものがいろいろ書かれている」「機密費全体の解明は必要」(民主党・菅直人幹事長)、「機密とは関係のないものが多くあり、減額して他の経費に代えるべきだ」(自由党・藤井裕久幹事長)などの反応が相次ぎました。

 


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