日本共産党

2002年3月28日(木)「しんぶん赤旗」

京都知事選

山田陣営、危機感深めデマ宣伝

身内の“造反”を他人のせいに


 京都府知事選で、自民党府政継承の「活力京都の会」・山田陣営は、各地の演説会などで、中川泰宏氏の知事選立候補について、「森川は中川の顧問弁護士。森川が当選すれば、中川を副知事にすると約束した。そうなれば大変なことになる」(三月二十一日、下京区、民主党・今枝京都市議)、「二人は、共産党が森川をかつぎだすという時点で話がついていた」(自民党・小巻京都府議)などというとんでもないデマ宣伝を行っています。

 中川氏は、もともと「活力京都の会」の有力団体であるJA京都の会長で前八木町長。知事選立候補で離党しましたがれっきとした自民党員でした。最近の同氏の著書では、野中広務自民党元幹事長を「私にとっては政治家のお師匠さん」とよんでいます。

 このような中川氏の知事選立候補は、だれが自民党府政を継承するかをめぐるオール与党内部、とりわけ自民党の“内輪もめ”にすぎません。マスコミも、「山田候補の陣営内では『野中さんがいながら、なぜ止められなかったんだ』とヒソヒソ話が絶えない」(二十二日付「毎日」)と報道しています。

 当の野中氏は、告示日の演説会で、中川氏をとめられなかった事情について、参院選に六人が名乗りをあげたなかに中川氏もいたが、全員降りてもらい別の人を出したことが「思い当たる」と、中川氏の立候補が内輪もめの結果であることを自ら語っています。

 また中川氏は、八木町長在任中に、同町内の障害者施設の補助金を不当に打ち切ったとして訴えられている裁判で、この障害者施設が“共産党の活動拠点になっている”などという事実無根のデマをふりまいている人物です。森川氏が中川氏の顧問弁護士をつとめたことは一切ありません。このような人物との「密約」など、二重にありえない話です。自民党の内輪もめを、こともあろうに森川候補に結びつけてデタラメを言うなど、選挙目当てのデマ宣伝は絶対に許されません。


山田陣営がデマ宣伝

民主府政の会が撤回要求

 京都府知事選挙に立候補している森川明候補の選挙母体「府民本位の新しい民主府政の会」は二十七日、自民党府政の継続をめざす山田啓二候補の「活力ある京都をつくる会」(活力会)がいっせいにデマ演説していることについて、「活力会」に抗議し撤回を要求しました。民主府政の会の平井勝事務局長、西山秀尚選挙事務長(府議)、井関佳法弁護士が、京都市内の「活力会」事務所を訪れて抗議したもの。

 京都府内各地で開かれている「活力会」の演説会で、「中川立候補(中川泰宏前八木町長)は共産党の裏工作」「森川氏が当選すれば中川氏が副知事になる密約」「森川氏は中川氏の顧問弁護士」などと、まったく事実無根の演説を繰り返し行っています。

 民主府政の会は、中川氏が立候補直前まで自民党員であり、八木町長選挙も自民、公明の推薦をうけて立候補した事実をあげ、「中川氏の立候補は『活力会』陣営内の分裂であり、『裏工作』『密約』などと虚偽の宣伝を続けることは、公選法の虚偽事項の公表罪に抵触する重大な違法行為」と抗議し、「直ちにひぼう中傷を中止し撤回を要求する。今後もこうした行為を続けるなら法的手段も辞さない」として、「活力会」事務長に回答するよう求めました。「活力会」側は再三の面会要求にもかかわらず、「会議中」と繰り返すばかりで同会の責任ある立場の人物は最後まで一人も姿を見せず、事務局員が抗議文書を受け取るという対応に終始。「趣旨を伝える」と答えました。

 


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