日本共産党

2002年3月22日(金)「しんぶん赤旗」

京都府知事選告示

くさった自民党政治からどうぬけだすか
日本中が考えているただ中での選挙戦

森川さんの勝利で府政を府民の手にとり戻そう

四条河原町に6000人 不破議長が訴え

【不破議長の訴え(大要)】


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四条河原町の歩道をうめつくし不破哲三議長の訴えを聞く人たち=21日、京都市

 十六年ぶりの新人対決となった京都府知事選が二十一日告示(四月七日投票)され、府政の転換をめざす「府民本位の新しい民主府政をつくる会」の森川明候補(53)が、第一声をあげました。午後一時、京都最大の繁華街、四条河原町での大街頭演説では、日本共産党の不破哲三議長が応援にかけつけ、雨のなか歩道を埋めた約六千人の聴衆を前に、森川候補の勝利で暮らしを応援する府政の実現を訴え、街頭は「今度こそ府政を変えよう」との熱気にあふれました。

 立候補の決意表明いらい二カ月余りで府内を二巡し約五万人と対話した森川候補は、自民党府政二十四年間を転換し、暮らしと地域経済を応援する政策を強調。「四月七日は世直しの日。京都を愛するみなさんが立ちあがれば政治は変わります」とよびかけると、聴衆は大きな拍手と歓声でこたえました。

 不破議長は、「日本中で古い腐った自民党政治からどうやって抜けだすか、国民みんなが考えているなかでの選挙」と選挙戦の意義を強調。「しかも自民党政治の腐った根が東京の永田町や霞が関にあるだけでなく、京都の自民党のなかにしっかり根づいている」とのべ、鈴木・加藤疑惑をとりあげました。

 鈴木宗男衆院議員がムネオハウス、アフリカ援助、北方支援事業、米海兵隊の北海道への演習移転など、すべてを自分の利権にしたうえ、領土問題でもロシア側との夜の密談で、ロシアがのぞむ方向に日本の外交方針をねじまげることまでやってきたことを指摘。「利権のためには日本の国益を捨ててかえりみない、それが疑惑の正体だ」とのべました。

 加藤紘一元幹事長についても、資金集めは事務所総がかりで、「やがて総理総裁になるのだから、痛い目にあいたくなければ」とおどしまでしてやっていたことを指摘。“汚いお金は秘書で、自分はきれいなお金だけを使った”などといっても、通用しないと批判。「ここに自民党流の腐った政治の実態がある」と告発しました。

 不破氏は、「こういう政党が日本の政治をにぎって、国民のためのまともな政治が実行できるはずはない」と強調。「とりわけ鈴木議員の後ろだてになってきたうえ、これだけ疑惑が明らかになっても鈴木議員を守る主力部隊になっているのが橋本・野中派。こういう勢力に京都の政治をこれ以上まかせるわけにゆかない、これが京都のみなさんの良識ではないだろうか」と訴えました。

 不破氏は、「今度の選挙は、自民党政治から京都府政を府民の手に取り戻す、これが最大の争点だ」と強調。相手側候補について、「自治省の官僚出身で、京都に派遣されてきた天下り候補」であり、地元財界が官僚候補ではだめだと学者候補を用意したが、野中広務元幹事長の鶴の一声でつぶされたことを紹介。

 財界関係者から「府民の知らないところで決まった」「京都では、実力者に根回ししないといけないのか」との嘆きの声があがったことも引きながら、「まさに鈴木・外務省の世界ではないか。候補者擁立さえ、地元の声が無視され、橋本・野中派いいなりの候補が押し付けられる。相手候補は『継続』が合言葉だそうだが、悪政の『継続』以外、何物もうまれないことは明りょうだ」と指摘しました。

 不破氏は、自民党府政のもとで京都がどんなにひどいことになっているかについて、マスコミの特集を紹介。雇用では、九七年以降最悪を更新する6・3%の失業率、介護では、保険料・利用料減免の動きが広がる中で、府は国の基準にそってむやみに減免措置をとらないよう指導していること、教育では、少人数学級の編成が全国十九道府県に広がる中で、府教委はノーといっていること、情報公開でも、昨年の全国市民オンブズマン大会で府の情報公開度が全国二十七位と診断され、前大会の九位から大きく後退し、全国の流れから取り残されていることを具体的に告発しました。

 不破氏は「以前は違った。京都が地方政治の灯台だった時期があった」と指摘。全国最初の革新府政だった蜷川府政が、無担保無保証人の融資制度、公害対策、「十五の春は泣かせない」で有名な教育行政、地元重視の商工業対策、“京都食管”と呼ばれた農業政策、「育てる漁業」の漁業政策など、こうした流れが全国に広がり、政治を変える原動力になったことを紹介。「この京都を、府民のための行政の面で日本でも遅れた地方にしてしまったのは、林田、荒巻の両府政と、政党では自民党であり、一貫してその支えだった公明党だ」と告発しました。

 そして、蜷川時代には全国で五、六位だった一人あたり府民所得が、いまでは十四位にまで落ちこんでいる数字をあげながら、「毎日毎日、共産党は悪い、蜷川府政はひどかったといくら叫んでみても、共産党が与党だった蜷川府政が、輝かしい灯台だったこと、自・公連合とオール与党連合の二十四年間を通じて、全国の自民党政治のなかでも、もっともできの悪い府政に転落してしまったこと、この歴史の事実を消し去るわけにはいかない」と強調しました。

 不破氏は最後に、「小泉内閣からは、くらしを根底からゆるがす冷たい風が吹きつけている。こういうときこそ、府民のくらしを守り支える府政が必要。府政のもつ財政、行政のあらゆる力を大企業のためでなく、府民のために使う姿勢と決意をもった知事が必要」と力説し、「森川さんで府政の転換を必ず実現し、全国に輝く京都を取り戻そう」「古い自民党政治から抜け出そうという新しいうねりが日本中におきようとしているなかで、日本に新しい政治をおこすうねりの先頭にたとう」と呼びかけました。交差点を埋めた聴衆から大きな歓声、拍手がわき起こりました。

 選挙戦は、森川氏のほか荒巻知事の「継続」をねらう旧自治省(現総務省)出身の前副知事、山田啓二氏(47)=自民、民主、公明、社民推薦=と、自民党員で前八木町長・JA京都中央会長の中川泰宏氏(50)の二人が立候補。自民党府政二十四年間を支えた保守基盤に亀裂が入っています。

 同日、山田候補の第一声には、自民・山崎拓、公明・冬柴鉄三、保守・二階俊博の各幹事長、民主・前原誠司幹事長代理、社民・渕上貞雄副代表らが応援に入り、国政に一言もふれず各党押し上げに必死となりました。

 四条河原町で大街頭演説を聞いていた塚本彩さん(21)は、「医療改悪に関心があります。蜷川さんの時代を直接知らないけど、不破さんの話を聞き、森川さんにも蜷川さんみたいな府政をつくってほしいと思いました。野中さんの一言で候補が決まるなんて鈴木宗男さんと外務省の関係みたいで嫌です。今日たくさん集まった一人として、がんばって森川さんを当選させたい」と話しました。

 


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