日本共産党

2002年3月20日(水)「しんぶん赤旗」

「周辺事態」

戦争計画原案に署名

小泉議員追及に防衛長官認める 日米の制服レベル


写真
質問する小泉議員=19日

 米国がアジア太平洋地域で起こす介入・干渉戦争(周辺事態)に日本が参戦する際の日米の戦争計画である「相互協力計画」の原案が自衛隊の幕僚レベルですでに合意・署名されていたことが十九日、明らかになりました。日本共産党の小泉親司議員が同日の参院外交・防衛委員会で追及したのに対し、中谷元・防衛庁長官が認めたもの。

 同計画については、ブレア米太平洋軍司令官が二月二十七日、米下院国際関係委員会東アジア・太平洋小委員会で「日米は、一九九七年の日米ガイドライン(日米防衛協力の指針)にもとづく最初の二国間防衛計画に署名した」と証言していました。

 同計画は、九四年の「核疑惑」を口実にした北朝鮮「制裁」問題を契機にして、米軍の日本に対する民間空港や港湾の優先使用、輸送、医療などの軍事支援要求を具体化するもの。この原案がすでに日米軍事当局間で合意されていることは重大です。

 小泉氏は、計画原案にもとづいて今年二月、日米共同指揮所演習が行われ、国交省や厚労省など五省庁が参加していることを指摘。これは港湾や空港の使用、医療関係者の動員を想定したもので、ガイドラインの具体化が進んでいることを示すものだと批判しました。

 


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