日本共産党

2002年3月19日(火)「しんぶん赤旗」

中国共産党中連部副部長と

不破議長が懇談

両党関係、日中関係などで意見交換


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中国共産党中央対外連絡部の王家瑞副部長(左)と会談する不破哲三議長=18日、国会内

 日本共産党の不破哲三議長は十八日午後国会内で、表敬に訪れた中国共産党中央対外連絡部(中連部)の王家瑞副部長とあいさつを交わし、一時間近く懇談しました。

 中連部副部長に就任後の初来日だという王氏は、日中国交正常化三十周年の今年、両国関係や日本の政党との関係をさらに発展させたいとの希望を表明し、関心をもついくつかの問題を提起しました。

 不破議長は、一九九八年の両党関係正常化以来、両党間交流が活発化していることに喜びを表明。今後の両国・両党関係の発展に二十一世紀を展望しての期待を表明しました。また、現在の日本の政治情勢は大変面白い状況にあり、王副部長は研究に値する時期に訪日された、と前置きし、王氏の質問に答えながら、いまの政局をどうみるかを説明。そのなかで、昨年四月の自民党総裁選以来の政治史をふりかえりながら、小泉内閣の本質的な性格と掲げられた「改革」の看板の意味、この内閣が実行してきたことは平和の問題でも経済の問題でも反動的なものでしかなかったこと、このことを経験して多くの国民が小泉内閣にたいする当初の評価を変えつつあることを、説明しました。

 そして、部屋の壁に張られた、「『小泉改革』の正体は見えた いまこそ 国民のくらし支える政治を」の政党ポスターを示しながら、「私たちは、最近の諸事件が起こる前に、このポスターを全国に張り出したが、それはまさに国民の見方にかなうものとなった」とのべ、つづいて、田中前外相の更迭、鈴木宗男議員の外交政策の利権化疑惑、加藤紘一自民党元幹事長事務所の収賄疑惑という最近の三つの事件について、その内容とそれがもつ政治的な意味を解明しました。

 また、王副部長の質問に応じて、一連の外交問題にかんしても、状況と日本共産党の態度について語りました。

 王副部長は、不破議長の詳しい説明で日本の政局と日本共産党の見解が良く分かったと感謝しつつ、両国・両党関係のいっそうの発展を希望しました。

 不破議長は、中国共産党首脳にたいするあいさつを王副部長に託しました。

 懇談には、日本共産党国際局の緒方靖夫局長・参院議員、西口光局長、中連部の丁自玉幹部局局長、李軍第二局副局長らが同席しました。

 


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