日本共産党

2002年3月11日(月)「しんぶん赤旗」

生物・化学兵器施設も核攻撃

米核使用計画 NY・タイムズ紙が詳報


 【ワシントン10日坂口明】米紙ニューヨーク・タイムズ十日付は、米国防総省が一月に議会に提出した五十六ページの「核態勢見直し(NPR)」報告を入手したとし、同報告が生物・化学兵器を貯蔵する地下強化施設をも攻撃目標とする地下貫通核爆弾を開発する必要を強調していると報じました。

 ほぼ全文が機密扱いの同報告についてはロサンゼルス・タイムズ九日付が、中国、ロシア、北朝鮮、イラクなど七カ国を核攻撃の標的に想定していることや、中台紛争や朝鮮半島有事での核兵器の使用を想定していることなどを明らかにしました。

 ニューヨーク・タイムズの報道は、これらを確認し、NPRのより詳細な引用をしています。

 同報告は「イスラエルや近隣諸国に対するイラクの攻撃や、北朝鮮の韓国への攻撃、台湾の地位をめぐっての軍事対決」を含め、核兵器を使う新たな不測の事態に米国が直面しているとのべています。

 一連の報道は国際的に大きな衝撃を与えています。これに対し国防総省は九日、「引き続き、広範な緊急事態と、米国と同盟国に対する予期せぬ脅威に備えて立案する。それは第一に、そのような攻撃を抑止するためだ」とする声明を発表しました。

 


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