2002年3月5日(火)「しんぶん赤旗」
【ワシントン3日坂口明】米中央軍司令部は三日、タリバンやアルカイダの残党数百人を対象とした「激しい」戦闘がアフガニスタン東部で同日も継続されたと発表しました。昨年十月からの対アフガニスタン戦争で最大規模のこの戦闘で米軍は二日、熱圧爆弾といわれる新型残虐兵器二発を初めてB52爆撃機から投下し、戦場を改めて新型兵器の実験場としました。
この新型爆弾、BLU118Bは燃料気化爆弾の一種で、米軍が最近とくに力を入れている地下強化施設破壊用兵器です。
通常の兵器より爆発時間が長く、高温のエネルギーを放出し、洞くつやトンネルの奥深くに衝撃波と熱風を送り込みます。洞くつの破壊を最小限にしながら、内部の人間を酸欠で殺傷します。重さ九百キロで、通常爆弾の最大十倍の殺傷力をもちます。
メリーランド州の米海軍水上兵器センターなどで開発が進められ、昨年の米同時テロ事件で開発に拍車がかかりました。昨年十二月十四日に、核実験に使われてきたネバダ実験場でF15E攻撃機からの投下実験を実施。同月二十一日には、アフガニスタンに十発配備したと発表されました。
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