2002年3月5日(火)「しんぶん赤旗」
大豆畑トラスト運動などをしている市民団体「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」や産直運動団体、生協関係者らは四日、遺伝子組み換え食品(GMO)についての基準を決める国際会議が始まったことをうけ、会場となった横浜市西区のパシフィコ横浜周辺に約四百人を集めて、遺伝子組み換え作物や食品への不安をアピールしました。
アレルギーの発生が指摘されたり、未承認の遺伝子組み換えジャガイモがポテトチップに混入するなど、安全性や環境に不安があるだけに、参加者は「モルモットになりたくない。遺伝子組み換え作物を国際基準といって押しつけないで」と会議参加者に訴えました。また、会場周辺をデモ行進しました。
同日から八日まで開かれる国連食糧農業機関と世界保健機関の合同食品企画委員会(コーデックス委員会)は、日本が議長国となって来年をめどにGMOの基準づくりをまとめる計画です。GMOの生産と輸出を増やしたいアメリカは“成分が同じなら安全性は確保されている”との「実質的同等性」を主張。イネについても遺伝子組み換えの研究がおこなわれています。
二歳と四歳の子どもを連れ大阪から参加した主婦(33)は「将来が不安。表示をきちんとして生産から輸入、販売まで追跡可能な制度をつくるべきです」と話していました。
この日の参加団体は、国際会議を傍聴するとともに、九日には東京都内で報告集会を予定しています。
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