日本共産党

2002年3月5日(火)「しんぶん赤旗」

徳島県知事ら逮捕

業際研側から 800万円の収賄容疑


 徳島県発注の公共工事をめぐり、同県知事円藤寿穂容疑者(58)がコンサルタント会社「業際都市開発研究所」幹部の尾崎光郎容疑者(56)から現金八百万円を受け取っていた疑いが強まったとして、東京地検特捜部は四日夜、収賄容疑で円藤容疑者と元後援会幹部松本学容疑者(62)を、贈賄容疑で同県市場町の建設会社「市場西村建設」専務西村和平容疑者(46)を逮捕しました。尾崎容疑者は、五日に贈賄容疑で再逮捕する方針。

 円藤、松本両容疑者は容疑を否認、西村容疑者は認めており、尾崎容疑者もこれまでの調べに対し八百万円は円藤容疑者に対するわいろだったことを認める供述をしているといいます。

 円藤容疑者は四日夜、徳島空港から空路東京に向かい、午後八時すぎ羽田空港に到着。東京都文京区内のホテルで任意同行を求められ、霞が関の東京地検庁舎内に入りました。

 円藤容疑者はこれまで、尾崎容疑者からの資金提供疑惑について繰り返し否定。四日の県議会本会議でも「全く身に覚えがないことで、職務に関連して金銭を受け取るような行為は一切していない」と話していました。

 円藤容疑者は六七年に運輸省(現国土交通省)に入省。文書課長や審議官などを経て、九三年に出身地の徳島県知事に初当選しました。現在、自民、公明、保守、自由各党の推薦。

徹底して追及

共産党県議団

 日本共産党の山田豊県議は「自らの利権のために公共工事をゆがめ、私腹をこやした知事の罪は極めて重い。私たち日本共産党県議団は、緊急質問、一般質問で厳しく円藤知事を追及してきました。他会派にも呼びかけて知事の辞職勧告決議を提案したい。ひきつづき知事の収賄事件の全容解明にも、県民とともにとりくむ決意です」と話しています。

 


もどる

機能しない場合は、ブラウザの「戻る」ボタンを利用してください。


著作権:日本共産党中央委員会 
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp