日本共産党

2002年3月1日(金)「しんぶん赤旗」

金融庁主導の信金・信組破たん

重大事態 政府に3つの要求

志位委員長が指摘


 日本共産党の志位和夫委員長は二十八日、国会内で定例の記者会見をおこないました。このなかで政府が二十七日に発表した「デフレ政策」で第一の項目にあげられた「不良債権の早期最終処理の促進」について、「大銀行に『貸しはがし』をさせるだけでなく、信金・信組を金融庁主導で無理やりつぶし、二重に中小企業を痛めつけるという、非常に重大な事態がすすんでいる」とのべました。

 志位氏は、その点で、日本共産党の塩川鉄也議員が二十六日の衆院予算委員会で、金融庁の金融検査で一月に破たんに追いこまれた船橋信用金庫(「ふなしん」)がどういう手口でつぶされたのかを明らかにした質問は、同庁の「非常に汚い手口を明らかにした質問として、重要な意義をもつ」と強調し、この質問によって、二つの決定的事実が明らかになったとのべました。

 第一は、「ふなしん」の不動産担保価値を不当に低く見積もって、破たんにおいこんだ疑惑です。柳沢伯夫金融担当相が同日午前の質疑では「基本的に鑑定士の評価を100%認める」と答弁していたにもかかわらず、塩川議員が午後の質疑で、実際は90%しか認められず、これが債務超過の決定的な原因になったことを明らかにして追及すると、答弁不能に陥ったことを指摘。「ここに、金融庁がいかに道理のないやり方で、無理やりつぶしたかの証拠がある」と強調しました。

 第二に、「ふなしん」の金融整理管財人の補佐人のなかに受け皿金融機関の東京東信金の職員が二人入っていたことです。志位氏は、「売り手の立場で債権を保護すべき金融整理管財人の側に、買い手の職員が入っていたということになると、まともな破たん処理にならない」と強調。柳沢金融担当相が午前の質疑で「何かの間違いではないか」と答弁し、その異常さを認めたこと、午後の質疑で塩川議員から動かぬ証拠をつきつけられて「調査する」と答弁せざるをえなくなったことを指摘して、「金融庁が主導し、東京東信金を引き込んで、無理やりつぶしたという破たん劇の真相が非常に明りょうになってきた」とのべました。

 志位氏は「こういう事態を踏まえて政府に三つの要求をしたい」と強調。(1)破たんした五十三すべての信金・信組の金融検査の実態や、破たん後の処理、とくに金融整理管財人についての情報公開(2)大銀行と同じ現在の金融検査マニュアルでの査定をやめ、営利目的をもたない信金・信組にふさわしい基準で検査をやり直すこと(3)不当なやり方でつぶされた信金・信組への出資金は政府の責任で保護することを求めました。

 


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