日本共産党

2002年2月27日(水)「しんぶん赤旗」

NGOピース・ウィンズ・ジャパンに同行

雪の峠こえ物資届ける

アフガン


写真
サラン・トンネルの入り口は雪が深い

 海外で避難民などの支援を行っている非政府組織(NGO)「ピース・ウィンズ・ジャパン(PWJ)」は昨年十二月、アフガニスタン北部のサリプル州で国内避難民の支援活動を再開。今月二十日には首都カブールから難所のサラン峠を通って北部マザリシャリフまで初の本格的な物資輸送を行いました。このルートはソ連軍との戦闘やタリバンと北部同盟の内戦の舞台となったところです。物資輸送に同行し、戦争の傷跡を垣間見ました。(マザリシャリフで西尾正哉記者 写真も)

地図

 カブールをたったのは、まだ冷え込みの厳しい午前六時半。車の運転はアフガン人。二時間ほどで、北部同盟とタリバンとのかつての戦闘で廃虚となった家屋が続くショマリを抜けました。

 カブールの北方百二十キロのサラン峠までは、ソ連侵攻や九〇年代の内戦での破壊の跡が今もそのまま。峠までの橋という橋はすべて落とされ、車は河原まで降りて川を渡るか、鉄板やコンクリート柱を渡した応急の橋を渡っていきます。

 米軍がいまも居座るバグラム空港に近づくと突然、三機の軍用ヘリコプターが超低空で道路を交差。“駐留軍”の訓練のようです。

 雪のサラン峠は、五千メートル級の峰が続くヒンズークシ山脈の中にあります。

 ふもとの町ジャボルサをしばらくいくと、山道になり両側は切り立ったがけ。こういうところにも泥でできた家々が点々と建ち、女性たちが川で洗濯をしていました。

 


もどる

機能しない場合は、ブラウザの「戻る」ボタンを利用してください。


著作権:日本共産党中央委員会 
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp