日本共産党

2002年2月11日(月)「しんぶん赤旗」

「悲劇なぜ」「真相究明を」

「えひめ丸」沈没1年 松山で集会

“米国一辺倒”日本外交に批判


 愛媛県立宇和島水産高校の実習船「えひめ丸」が、ハワイ沖で、米海軍の原潜に衝突、沈没させられ、実習生四人を含む九人が犠牲になってから十日で一年。松山市内で、「えひめ丸事件を繰り返すな」「事故原因の徹底究明を」「漁獲偏重の乗船実習を教育優先へ改めよ」と集会とデモ行進がおこなわれました。

 この「『えひめ丸』事件から見えてきた愛媛の教育を考える集会」(県教組、愛高教主催)には、教職員や市民約百五十人が参加。犠牲になった実習生の寺田祐介君=当時(17)=の両親、寺田亮介・真澄さんからメッセージも寄せられました。

 阿部成太郎愛高教委員長や、揚村勝幸宇和島水産高教諭らが、「えひめ丸」の構造上の問題点、漁獲偏重の教育となっていることなどを報告。えひめ丸事件の被害者を励ます会の向井康雄会長、日本共産党の佐々木泉県議、田福千秋愛媛労連議長らがそれぞれの立場から発言。参加者からは、「日本の外交は米国一辺倒で本当に卑屈だ。それに県知事も言いなりになっている」などの意見がだされました。

 集会後、参加者はデモ行進。行進を見ていた女子高校生四人組は「緊急浮上訓練を続けているのにはびっくりした。そんなんすぐやめな」などと話しました。

 


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