日本共産党

2002年2月9日(土)「しんぶん赤旗」

「建国記念の日」は根拠がないとは?


 〈問い〉 「建国記念の日」は科学的・歴史的根拠がないそうですが、どういうことですか。

 (香川・一読者)

 〈答え〉 「建国記念の日」のもとが、明治政府が天皇神格化のために定めた「紀元節」で、まともな根拠のないものだからです。

 「紀元節」は、神武天皇が日向から大和に移り初代天皇に即位したとされる日です。太陽暦採用にあたって、一八七二年の太政官布告で一月二十九日が「紀元節」とされましたが、翌七三年の太政官布告で二月十一日になります。一月三十日が明治天皇の父の孝明天皇祭で具合が悪い、などの理由といわれ、根拠のなさを示しています。

 出典は神武天皇が「辛酉(しんゆう=かのととり)年春正月」の一日に即位したという『日本書紀』です。推古天皇期の六〇一年が辛酉年なので、千二百六十年ごとの辛酉年に大変革がおきるという古代中国の「辛酉革命」説で逆算し、即位年は紀元前六六〇年とされました。

 しかし紀元前六六〇年の日本は縄文時代。文字も暦法もなく国家や階級もありません。神武「即位」もありえないことです。かりに『日本書紀』の記述をうのみにしても、当時の暦法がわからないのに「春正月」の一日がいまの何月何日かをいうことは不可能です。

 「紀元節」の日は、明治憲法が一八八九年のこの日に公布されたように、天皇制政府の特別な日とされてきた日です。国民主権の日本国憲法のもとで一九四八年に廃止されましたが、自民党・佐藤内閣が六六年に祝日法改悪を強行し、六七年から「建国記念の日」として復活されました。昨年には、神武東征に一ページも費やし、「建国記念の日」は即位日を太陽暦に換算した日、などと当然視する歴史教科書が検定を通過しました。

 日本共産党は憲法の国民主権と政教分離原則、基本的人権を守る立場から「建国記念の日」に反対しています。(博)

 〔2002・2・9(土)〕

 


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