日本共産党

2002年2月8日(金)「しんぶん赤旗」

自民党員も怒った

つぶそう小泉医療改悪

2・14国民大集会へ奮闘 開催地・埼玉の土建支部

病院 老人会などと対話


 「つぶそう小泉医療改悪」と開かれる2・14国民大集会にむけた取り組みが会場となる地元埼玉県でもすすめられ、反響が広がっています。

 埼玉春闘共闘は医療問題を春闘の中心課題の一つにすえ、国民大集会と県内各地で二十日に開く「医療改悪反対」の地域集会の成功を、と広範な団体への申し入れや署名、対話運動をすすめています。

 埼玉土建八潮支部は、開業医、病院、歯科医、老人会、自治会など市内のさまざまな団体に申し入れ、対話しています。

 訪問し集会参加を呼びかけると、ある病院の事務長は、「自民党員だが、病院つぶしの小泉政治は許せない」と怒りをぶつけます。老人会でも、「みんな怒っている」と集会に期待を寄せます。「役員会で検討する」と答える商工会や工業会もあります。

 この取り組みは、「不況で仕事が減りつづけている。これ以上、医療費があがったら医者にかかれなくなる。こんな改悪は許せない」と民主団体、労働組合、日本共産党の議員や支部が集まり相談。「集会を成功させ、医療を守る国民的運動を広げよう」と決めたことからでした。市民の運動を背景に、昨年十二月市議会で「安心できる医療制度の確立を求める意見書」が全会一致で可決されています。

 八潮循環器病院の患者会“同心会”副会長で埼玉土建八潮支部の副支部長、竹垣従(たかし)さん(61)は、「高齢の女性が、これ以上医療費があがると生活できないと、泣いて訴えていました。知り合いの大工さんは仕事がない。収入が無いのに、医療費ばかりあげる小泉流『改革』は、痛みばかりで景気回復への具体策はなにもない。こんな、国民いじめの政治は早くやめさせたい」と話し、集会のことを知らせています。


集会成功へ各地で取り組み

 「安全・安心の医療を守ろう」「つぶそう小泉医療改悪」と十四日午後一時(開場)から、さいたま市・さいたまスーパーアリーナで開かれる「2・14国民大集会」に賛同と期待が広がっています。

 集会は医療団体連絡会議、中央社会保障推進協議会、国民春闘共闘委員会の三団体の共催。各地の医療団体、労働組合、患者団体などから「お互いにがんばりましょう」「ともにたたかいます」など共感と賛同の声が続々と届いています。

 医療団体からは「立場の違いはございますが、国民医療を守るため、お互いがんばっていきましょう」(大阪府歯科医師会)、「患者の大幅な負担増には断固反対し、日本の医療を国民のために守るようお互いがんばりましょう」(愛知県医師会)などと賛同のメッセージが寄せられています。

 日本航空労働組合は、国民の健康と命の尊さをのべたうえで「小泉内閣の施策は、憲法をなし崩し、その切り下げをねらうものであり、絶対に認められません」と決意を寄せています。スモンの会全国協議会は賛同メッセージで「私たちも医療制度の改悪、とくに難病対策の見直しで、切り捨ての対象の一番に上げられており…患者に“死ね”とばかりの『改革』は断じて許せません。ともに医療を守るためにがんばりましょう」とのべています。

 個人からも小泉医療改悪への怒りが相次いでいます。「総理は『三方一両損』と言われるが、富者の一両と貧者の一両とでは、その痛みが大きく違うことを分かって頂きたい」(愛媛)、「年金は横ばい、消費税は五%となり、介護保険料は年金天引き、庶民は耐えてがまんして暮らせの感じ。ああ!、長生きしていいのか…」(福岡)など切実な声ばかりです。

 主催の三団体は、こうした声にこたえるため、「一万五千人を超える参加者で集会を成功させよう」と奮闘。医療生協は全国から二千六百人が参加するとともに、バレンタイン宣伝と題して大宮(埼玉)、赤羽、池袋、巣鴨、銀座(以上東京)の各駅前で二百人規模の宣伝を計画。全日本民医連は「一万人を集める」と燃えています。地元の埼玉社保協は「三千五百人の参加で政府にショックを与え、運動を飛躍させたい」といいます。

 飛行機(北海道や鹿児島など十三道県)、新幹線、バスなどの確保も進んでいます。

 2・14国民大集会

 日時 十四日午後一時(開場) 場所 埼玉県さいたま市の「さいたまスーパーアリーナ」(JR京浜東北線・さいたま新都心駅から徒歩三分、JR埼京線・北与野駅から徒歩七分) スローガン 「許すな サラリーマン本人の三割負担、高齢者窓口負担引き上げ、保険料値上げ、差額ベッドなどの保険外負担拡大」

 


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