2002年2月4日(月)「しんぶん赤旗」
沖縄県名護市長選で三日、投開票がおこなわれ、「名護市の未来をひらく会」(日本共産党、沖縄社大党、社民党、市民団体などで構成)の宮城康博氏(42)は、一万一千百四十八票(得票率35・30%)を獲得しましたが及びませんでした。当選は現職で、自民党、公明党推薦の岸本建男氏(58)でした。
選挙戦は、宮城氏と岸本市長との事実上の一騎打ち。最大争点は米軍新基地建設問題でしたが、岸本市長は政府いいなりに基地建設を受け入れ、独断で政府と建設位置をリーフ(サンゴ礁)上で合意したことについて触れようとせず、論戦を避け続けました。
さらに前回の市長選で基地反対の側にいた公明党が今回は新基地容認の立場から自民党とともに公然と岸本陣営に加わるという情勢のもとでたたかわれました。
こうしたもとで、政府が「(新基地建設は)日米間の信頼関係、政府の浮沈にかかわる」(嘉数知賢内閣府政務官)と位置付け、市長選に全面介入。「負けると(振興策は)とん挫」(嘉数政務官)と市民脅しを繰り返しました。
岸本陣営は企業・地域を締め付け。不在者投票に総動員。不在者投票総数は、有権者数の約18%という異常さです。
宮城候補は「新基地建設中止で、平和・自然を守ろう」「豊かな自然を生かし、地元優先、分離・分割発注を」と訴え、出馬表明からわずか一カ月という短い期間にもかかわらず一万票余を獲得。宮城氏は、「基地問題で相手候補が論戦を避けたことが残念です。きょうこの日から反対運動を再構築していきたい」と決意をこめました。
開票結果は次の通り。
当岸本 建男58無現 20356 宮城 康博42無新 11148 又吉 光雄57諸新 80 (投票率77・66%)
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